肝臓内科とは

肝臓内科とは

沈黙の臓器と呼ばれる肝臓は、健診などで異常を指摘されても自覚症状がないために受診を後回しにしがちです。
肝臓内科では脂肪肝、ウイルス性肝炎などの診断・治療をいたします。
血液検査の数値で心配なことがあれば、お気軽にご相談ください。

当院の特徴

① 消化器病専門医、指導医による専門外来

肝臓は消化器内科の一分野です。消化器病専門医・指導医が専門外来を行っています。

② メタボ関連脂肪肝を見逃さない

近年、肝硬変やがんに進行する危険な脂肪肝(MASH(以前はNASH)と言います)に注意が必要なことが分かってきました。
脂肪肝も精密検査や定期受診が重要です

③ すべての慢性肝炎に対応

B型、C型といったウイルス性肝炎は近年有効な薬剤が登場し入院することなく安全に治療が行えます。
また自己免疫性肝炎や原発性胆汁性胆管炎といった特殊な慢性肝炎の治療なども行っています。

検診で肝機能障害を指摘された方、エコー検査で肝臓の異常を指摘された方は、軽度でも、自覚症状がなくても専門医による精密検査が必要ですのでご相談ください。

メタボに関連した脂肪肝炎(MAFLD MASH)とは

MAFLD は Metabolic dysfunction-associated fatty liver disease(代謝異常関連脂肪肝疾患) の略です。
生活習慣病(肥満・糖尿病・脂質異常・高血圧)と密接に関連した脂肪肝の事を指しており、進行すると MASH(代謝異常関連脂肪肝炎) → 肝硬変 → 肝細胞癌 に至るリスクがあります。
当院では血液検査、エコー検査により危険な脂肪肝をいち早く診断し、生活習慣の改善や生活習慣病の治療を行うことにより、脂肪肝の悪化を予防します。
また、MAFLDの方は、心疾患や悪性腫瘍を合併するリスクも高いため、合併症の検査も同時に行っていきます。

以下の件について心当たりがあれば、一度ご受診ください

  • 肝機能検査(AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP)の数値が上昇しているとの指摘を受けた
  • 検診のエコー検査で肝臓の異常を指摘された
  • 両親や兄弟が肝硬変や肝臓がんである
  • 過去にB型肝炎、C型肝炎と言われている
  • 以前から肝機能が悪いと言われているが原因がはっきりしていない
  • お酒が好きでよく飲むことが多い
  • 生活習慣病(糖尿病、脂質異常症 等)に罹患している
  • 黄疸(皮膚や白目が黄色っぽい)の症状が出ている
  • 全身に倦怠感がみられる
  • 食欲不振がある など

対象となる疾患

代謝異常関連脂肪肝炎(MAFLD MASH)の診断と治療。
ウイルス性肝炎(B型肝炎 C型肝炎)の診断と治療。
特殊な慢性肝炎(自己免疫性肝炎や原発性胆汁性胆管炎)の治療も可能です。
血管腫など良性肝腫瘍の定期画像検査。

検査・治療について

当院では初診時に複数項目の血液検査やエコー検査により正確な診断を行います。
MAFLD、MASHと診断された場合は生活習慣の改善や生活習慣病の治療を行うことにより、脂肪肝の改善を目指します。
また、MAFLDはメタボによる全身疾患であり心疾患や悪性腫瘍を合併するリスクも高いため、合併症の検査も同時に行っていきます。
B型肝炎、C型肝炎といったウイルス性肝炎の場合は、副作用の少ない投薬治療によって安全に完治が期待できます。
特殊な慢性肝炎(自己免疫性肝炎や原発性胆汁性胆管炎)の場合は、ステロイドやウルソというお薬を使って治療を行います。
いずれの原因であっても、治療中、治療後も定期的な血液・エコー検査が必要です。